症例のデータベースを考える時に
- 目的
- 集計項目
- 集計方法(GUI, フォーマットetc)
- 分析
1. 目的
目的によって集計項目や方法が異なる。ここでは
- 内科認定医その他認定医・専門医試験への症例提出
- 報告その他、論文にまとめるためのデータの蓄積
- 新しい発見のため(データマイニングみたいな)
- 診断・治療困難な症例が出たときのadvisory的な存在として
認定医・専門医試験に必要な症例提出に必要な項目は自ずと決まってくるはずなのでそれらは最低限盛り込むことにする(出来ればWordファイルなどにoutputをした時にそのまま提出できるくらい)。
PCで扱う場合、画像データ以外のデータは基本的に圧迫するほどではないのであるものは全て盛り込むくらい。参考としては院内カルテの検査伝票程度はあってもいいかもしれない。
画像データに関しては難しい。胸部Xpは一枚だが、CT, MRIなどはかなり枚数があるので恐らく代表的な画像を入れることになるかもしれない(比較的簡単に入力できるようにしなくてはいけない)。
後での検索が容易になるようなるべく、チェック項目形式を採用する。CRPとCRPは異なるものとして認識される(同じものとして認識することも可能だが)。だが、画像所見などはどうしても言葉によらないといけないかもしれない。
3. 集計方法
マニュアル類の手に入りやすさ、メンテナンスのしやすさから汎用性のあるソフトウェアを選ぶことになる。
- Excel:最も汎用性があり、意外と出来ることが多いソフト。ただし、行の数に限りがあるのとあまりに多いと処理がもたつくことが欠点
- Access:まさにこのためにあるようなソフトでこれが最有力候補か。ただし、(自分の理解の範囲では)データ管理のソフトで分析などは出来ない
- Filemaker:Accessと同じようなたち位置にあるソフト。AccessもFilemakerも使ったことがないのでどちらがより今回のケースに適しているのか分からない
- OpenOffice.orgのbase: Accessのようなもの。機能は十分で、実際に使ってみたが、シンプルだけあって慣れれば意外と使いやすい。ただし、なぜかdataのoutputがかなり面倒なことになっている(Calcを起動してデータをbaseから呼び出しをしなくてはいけない)
- 自作:自分が将来的に携わっていくのであればこれが第一選択となるのだが、今回はそうではないので難しい
- 外注:これが丸投げで最も簡単だが、ただ、コンセプトをきちんと伝えないと不便なシステムが出来上がる可能性がある。
4. 分析
これはRでも良いし、SPSSでもExcelでも構わない。データの抽出はAccessやFilemakerの得意とするところだけれども、Excelでも出来る。ただ、簡単なSQLくらいは知っておいた方がかなり有利。
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