2008年12月3日水曜日

卒業試験OSCE・救急のシミュレーション

注意:これはGuideline2005に従ったものです。2010ではAirway -> Breathing -> CirculationではなくてCirculation -> Airway -> Breathingとなりました。見て聞いて感じてではなくて動いていなければ(意識なしの無呼吸orあえぎ呼吸)→即救急要請→Hands only CPR開始です。

導入。ここで恥ずかしがらず

「あっ、人が倒れている!」

自動車学校張りにアピールして

「周囲は安全です。手袋は装着しました!」

患者に近寄って肩をたたき、次第に声を大きく張り上げながら

「大丈夫ですか?大丈夫ですか!!」

真剣な顔で

「意識がない!」

左右を見渡しながら

「誰か来て下さい!誰か来て下さい!」

(多分試験官が)近寄ってきて

「どうされました?」

ここであわてず三点セットを要求して

「人が倒れていて意識がありません。至急救急カートと除細動器と応援をお願いします。」


応援を頼んだ後にこれまた自動車学校張りに

「頭部後屈あご先挙上法。頚動脈確認(10秒以内、分からなければCPR)。見て聞いて感じて…呼吸循環ありません(この確認方法だと素人は分からないので推奨しないとのこと)。CPAです。CPRを開始します。」

ここで呼吸があったらすることがなくて困ってしまうけど。バッグバルブマスクを使って呼吸から30:2の心マを開始する(素人は換気はせずにHands only CPRを行う)。吹き込みは1回1秒でさっと行う。

「風の中のすーばるー(もしくはどんぐりころころどんぐりこー)」(100/minだったのが100/min以上となった

30:2を5サイクル繰り返すとだいたい2分経過。その前後に試験官が除細動器を持ってくる。

「除細動器の準備をするので、次の20のタイミングで心マを交代してください。16, 17, 18, 19, 20。ハイ!心マは30:2でお願いします(素人の場合は換気はせずにずっと心マを続ける)。」

と頼んでいる間に(実際は誰もやっていない)除細動器の準備。リードはRt 赤、Lt 黄、Ft 緑を装着後、電源onして、感度1、誘導IIに設定。出力は360Jだが、これを本当にやると危ないので2Jに設定。

「心電図の波形を確認するので心マを一時中断してください…VFです。心マを続けてください!」

★除細動の準備をする。パッドを装着してから赤い充電ボタンを押す。このとき心マは中断しない(更に強調されている)。

「除細動の準備が出来ました。心マも離れてください。自分、あなた、回りよし。(心電図を見て)VFです!ど~ん!ただちに心マを再開してください!」


さらに5サイクルを行う。その間に

「静脈路の確保とエピネフリン・生理食塩水の準備をお願いします。」

2分(5サイクル)経過後

「波形を確認するので心マを一時中断してください。」

もしここでVFであれば★からの繰り返し(+エピネフリンを投与, PEAとAsysではアトロピンは投与してはいけない)。多分sinusに戻っているので

「Sinus rhythmです。脈を確認します。脈を触れます。呼吸はありません。1分間に10回で人工呼吸を行ってください。」

もし循環がなければ心マを行い次の2分のタイミングでもう一度循環の評価をする。またエピネフリンを投与しておく。


その間に原因の検索(ていさんそ、たんぽ、きんちょう、ていたいおん、しゅっけつ、しんぱい、くすり、あし、かり)とカルテを持ってきてもらう。

間違っていたらコメントください。

ちなみに自己心拍が戻らない場合にどの程度で諦めるかについても言及されていますが、前いた病院では30分を一つの目安にしていました。ただ、戻る場合は5分程度までに戻らないと、仮に2~30分かけて戻ったとしてもまたその内心臓は止まる印象です。

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