ma: 試験も佳境ですね。
hirokickman: いやあ、この三ヶ月間は大変だった。といっても今日の循環器ほどびびったのは久しぶりだけど。
ma: 軽やかに禁忌踏んでましたね。
hirokickman: 悩んだ末の禁忌ならまだ分かるんだけど、ストレートにズバッと選んでしまったのが情けない。
ma: まあ選んでしまったことは忘れましょう。でも間違えた内容は忘れずに。
hirokickman: でもこれであと泌尿器だけになるなぁ。
ma: 最後の泌尿器は記述問題を除けばそこまで難しくないですし、後のOSCEも基本的な手技、とくにACLSと外科手技だけで実質的に終わるでしょう。
hirokickman: 最初は21科目もできるかー!と思っていたけど、終りに近づけばこんなもんかと。まあ輸血に落ちた自分が言える立場じゃないけど。
ma: ただ最近思うのがみんな本当に賢いですね。何でこんなこと知っているの?ということがすらすら出てくる。
hirokickman: それはすごく思う。まあそこまでガリガリ勉強したくないからこっちはコツコツとやって来たんだけどね。大きくbehindにいるとは思わないけど、自分が知らないことをさも当然かのように語られると正直びびる。
ma: もしかしたら今年の国試は合格率100%かもしれませんね。
hirokickman: 十分ありうると思うよ。6年生をもう一度している人を除けばgeneral impressionとして落ちそうな人はいない。まあ少なくとも去年よりかはよいでしょう。
ma: でもチュートリアル教育最後の世代じゃ…。
hirokickman: チュートリアル教育に対して医学部長が今年度の国試の結果に対してどういう解釈をするのかは興味があるところだが、残念ながらその時には大学にいない(はず)なので分からない。
ma: 結局医学教育の内容と国試の成績は関係ないんですかね。
hirokickman: 関係ないと否定するのは安直だけれども、多分他の要因が大きく働いていると思う。例えば卒業試験の内容・形式・難易度など。整形外科の試験で病院長に「国試の合格率をあげるためにはどうしたらいい?」と聞かれて「卒業試験を難しくすればいいと思います」と答えたら「そんな実もフタもないことを」みたいに言われたけど、でもそれは一つの事実だと思う。
ma: それは卒業試験を難しくすれば合格率があがるのはある意味当然なのでは?なんかそういう風にすると大学と言うより専門学校みたいになってしまうような。
hirokickman: 別に専門学校みたいになっても構わないんじゃない?国試の合格率を上げるということは「どういう対策をしたらいいか」ということで、それは大学の本来の姿?である学問の追究とは距離を置いたところにある。「国試の合格率をあげるためにはどうしたらいい?」という問題に答えにくいのは大学としての機能を保ちつつ専門学校の機能も取り入れるという、よく言えばハイブリッド、悪く言えばどっちつかずだから。
ma: どういう方向性に進みたいのかイマイチよく分かりませんね。
hirokickman: それはすごく思う。もちろんこれだけ巨大化した大学の方向性をひとつに決めろと言うこと自体無理があるのかもしれないけど。で、ちょっと話を戻すと、国試の合格率を上げる方法のほかの人の答えは「国家試験を意識した授業をする」だとか「勉強の環境(専用の自習室、図書館の24時間開放など)を整える」とか。後者に関してはすごく同意。
ma: そういえば、Robbins Basic Pathologyの読書は順調ですか?
hirokickman: 順調といえば順調なんだけど、やっと今血管の章に入ったところ。
ma: なかなかゆっくりですねぇ。
hirokickman: そんなもんだって。このペースだってある程度背景知識があるから読めるわけで初めて読む場合はほとんど理解していないと思う。よく洋書の方が分かりやすいとか言う人がいる。確かに部分的に読めば洋書の方がclear cutに書いてあることが多いんだけど、でもやっぱり通読するのなら日本語に限ると思う今日この頃。
ma: 洋書を読むって大変なんですね。
hirokickman: 自分で言うのもなんだが、かなり英語は出来るほう。それでも日本語で読むのに比べるとかなりペースは落ちる。何冊も英語で読んでいるとか言う人がたまにいるけど、それはめちゃくちゃすごいことだと思う。というか凄すぎてちょっと本当かなとも思ってしまうけど。
ma: 世界は広いんですよ。
hirokickman: 確かに世界は広いと思うけど、でも日本でそんなに英語がペラペラな人はそんなにいないと思う。もちろん自分が一番だとは思わないけどね。まあ自分ももうちょっと精進して英語で斜め読みが出来るくらいになりたいね。その前にTOEICでもまた受けようかな。
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