2009年3月9日月曜日

結局なんだかんだ言って今のままで上手くいっている

入試の合否判定の責任は厳しい

前回もコメントを書いたような気がするけれども、今回も。

今回のリンク先のエントリの要点を簡潔に記すならば
現在の医学部入試は公平性は保たれるが妥当性は低い。そうではなく多めに入学させておいてその中で時間をかけてセレクションをかけていく方が高い妥当性をもって医師に適性を持った学生をとることが出来る
 と言うことみたい。

医学部入試に妥当性があるのかと言われると難しいかも知れない。確かに数学や物理が医学にどう関わっているかと言われたらちょっと困る(がしかし数学は医学統計学、物理は生理学で立派に生きている)。

だからといって多めに入学させておいて時間をかけてセレクションをかけた方が高い妥当性をもって適性を持った学生をとることが出来る、という根拠は何?

そもそも適性って何?

患者さんに対して思いやりを持ってetcなんていう字面があるけど、それをどうやって評価するのか。

医学教育をやっている人はoutputに対してきちんとアセスメントをしているのか。

outputはどこの時点をもって決めているのか。


価値判断の根拠となるevidenceはあるのか。

少なくともこれらに対して明快に答えられなければ妥当性なんて言葉を軽々しく使ってもらうと困る。

妥当性を確保するのが難しければ、妥当性よりも公平性・客観性が求められる。

そういう意味では現在の入試は悪くないと思う。

チャンスも(多くの場合)二回あるし。

 とりあえずこのまま上手くいっているものは変えない方が良いと思う。

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