ma: あまり医学的な話題が出てきませんね。
hirokickman: そんなことはないよ。ちゃんと勉強してますよ。
ma: でもなんで今頃に病理学の本を開いているんですか。
hirokickman: 病理学は医学の基本じゃないか。とても大切です。
ma: そんなことしてたら(ry
hirokickman: はいはい。じゃあちょっと勉強の成果を。神経線維は無髄よりも有髄の方が伝達速度は速いよね。なんで?
ma: そりゃランビエ絞輪のところだけを跳躍伝導をしているからでしょう。
hirokickman: そうなんだけど、興奮がウサギみたいにジャンプするっておかしくない?だって興奮って細胞膜にNaイオンが流入することによって起こる脱分極だよ。
ma: じゃあどうしてなんですか?
hirokickman: 有髄線維の前に無髄線維から考えてみる。まず脱分極が起こるとNaイオンが流入して細胞内電位が瞬間的にプラスになる。だけど、Naチャネルはすぐに閉じてしまってKチャネルが開くからまた細胞内がマイナスになる。一時的にKチャネルは開きすぎるから過分極、という状態を経て再分極になる。
これは非常に局所的なはなし。ある部分で脱分極が起こると、細胞内の電位がプラスになる。それが隣の部分に伝わると隣が脱分極をしてその部分の細胞内電位がプラスになる。それがどんどん伝わっていく。
ma: つまり脱分極のバトンを順次渡しているわけですね。
hirokickman: そういうこと。じゃあ有髄線維の場合はどうかと言うと、髄鞘で包まれた部分は脱分極が起こらない。ということは脱分極でプラスになった細胞内の電位はずっと伝っていって次のランビエ絞輪の部分でまた脱分極を起こす。結果的にいくら瞬間的な脱分極を起こすよりもすっとそのまま行った方が早いわけで、有髄線維が伝導速度が速いということになる。
ma: じゃあなんで髄鞘のある部分では脱分極が起こらないんですか。
hirokickman: 本をよく読んでもわからなかったんだけど(誰か知っている人教えて)、多分チャネルが塞がれているかチャネルの周りに入ってくるべきイオンがなかったからだと思う。
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