2012年6月24日日曜日

Learning new things.

#1 Bone marrow and renal biopsy
最近初めて骨髄生検と腎生検を読み始めた。幸い初心者向けのとてもわかりやすい読み方の本が手元にあったのでなんとか診断(の下書き)まで辿りつけた。

初めて、というのはだいぶ少なくなるけど、でもまだまだ減りそうにはない。

なんか高校の時に勉強した三角関数や微積分を思い出すような感じ。

cos, sinやlim, integralを使うのが格好良くて、無駄に勉強していた感じ。cos^2x + sin^2x = 1とかlim x->0 sinx/x = 1とか色々書いてはにやりとしていた。

こう書くと変態に見えるけど、結局はこの勉強の結果、今があるわけだから無駄とは言えない。

#2 Calculus is useful.
よく日常生活で微積分なんて使ったことがない、ということをよく聞く。そういう人は数学に対して恨みすら持っていることが多くて、たいていは説得しても無駄なので「数学はすごく役に立つよ!」とは言わずに「そうかもね」と軽く同意する。

別に微積分が日常生活に重要だ!と言うわけではないが、そもそも数学というのは現象を抽象化して抽出したもの。ある程度具体的なレベルに落とせば、そこら中に転がっている。

自分の例で言うとf(x) = x^2はy軸を中心に対称の図形。xがマイナスの時には減少するがxがプラスの時には増加に転じる。

脱水の患者さんに点滴を負荷してもすぐには尿量は増えない(期間を区切ってしまえば輸液を負荷しているのに尿量が減少し続ける、ということもありうる)。ある程度時間差をもって出てくる。それに気付かずに少ないからとどんどん負荷をすると今度は溢水になる。f(x) = x^2と同じカーブを描くわけではないが、最初は減少していてもいずれは増加するんだ、という感覚が必要。

それをどういうふうに解釈するかというとf'(x) = 2xとすれば、f(x)が減少していてもでもf'(x)は単調増加になる。尿量は減っていても、「減り方が減少している」(「傾き」は増加している)と判断して待つことが出来る。

#3 Check the differentials
増えている、減っている、という単純な比較だけじゃなくてこれからどういう傾向になっているのか、と考えるのが重要。

0, 1, 4, 16, 25, 36となれば増えているし増え方も大きくなっていると分かる(f(x)は単調増加、f'(x)>0)。40, 50, 55, 57, 58, 58.5とくれば増えているけど、増え方が頭打ちになっている(f(x)は単調増加、f'(x)<0)。

これくらいはっきりすれば数式を使うまでもないけど、実際は微妙なところが多く、その時に微分の考え方を持っていると、大まかな推測をすることが出来る。実際に計算すると言うよりもそういう概念を持っている事の方が重要だと思う。

概念を持つということは、やっぱり地道に計算問題を通して慣れるしかない。

#4 Problem solving
例えばパラメーターが4個あるとき、パラメータを求めるためには関係式が4個必要(例外はいくつかあるけど)。

かなり大雑把だけど、問題を解く時にどういう条件が必要か大まかに参考になる。

一般的に証明をするとき(自分の知っている高校数学の範囲内だけど)、直接証明する方法(演繹法)、帰納法、背理法がある。どれを使ってもいい場合もあるし、これのほうが証明しやすい、というのもある。

背理法を用いると、AかBかどっちだろうと悩んだ時に少なくともBではないことを否定すればAの可能性が高いだろうということになる。実際にAかBかはっきりと区別することが出来ないことが多く、どちらの可能性が高いとしか言えないこともある。

#5 Cloud computing
レンタルサーバーのファーストサーバでデータ障害が起きて、データの復旧は困難とのこと。

まぁ本当はバックアップをきちんと取っておいて、こういう時に備えるんだろうけど。

一般的に言われているとおり、一番は物理的なバックアップ(紙, DVD/CD)。

ただ地震があったことでクラウドの重要性がましたような気もする。

どっちも重要ということなんだろう。恐らく。

2012年6月17日日曜日

雑多感

#1 Business people
最近忙しい、ことになっている。いわゆるビジネスな人になるのだろう。

じゃあbusyじゃない人、free peopleは今で言うNEETになるのだろう。

昔床屋さんで平日の朝10時くらいに行ったら

「お客さん自由人ですかぁ?」

と言われたことがある。自由人って…なにそれ?てな感じで、自分は今学生で、今日は講義が休みで最近忙しくて髪を切る暇がなくて…と説明して納得してもらったけど。

多分いわゆるNEETと思われていたのだろう。まぁいいんだけど。

#2 Social safety net

このご時世、自由に暮らしていてもそれなりの知恵があれば生活保護を受けられるからいいんだろうけど。

ただ、病院内での生活保護者に対する医療従事者の態度はあまり良くない。生活保護者の中に受診態度が好ましくない人が多い(あくまで個人的な印象)のだけれども。もちろん素直な人もいたりしてその時はあとであっ、生活保護だったんだと気づくこともある。

医療の内容が変わることはないけれども、病院的には医療費のとりっぱぐれがないとかに関する。また個人的には医療の必要性の有無の書類(正式な名前は忘れた)に「●●のため医療が必要です」と書かなくてはいけないことくらい。まぁ正直要らないだろ、と思う人もいるけど、「医療の必要性はない」と書く人はいないだろう。

必要もないのに病院を受診する、というのはpsychologicalな問題だという認識もできなくはないので。

#3 Cookbook.
本の自炊。英語ではまさかcook bookとは言わないだろう。ちなみに英辞郎には該当表現は見つからず、wikipediaだとbook scanningというらしい。まぁ当然か。

本の自炊生活もだいぶpeakになりつつある。というか本を買うときに自炊向きかそれとも保存しておく向きかを考えて買うようになった。

薄い本でしかも内容が濃いもの、多少厚い本でも辞書的にしか使わないものは自炊向き。ある程度厚くて引用する回数が多いと思われるものは自炊には向いていない(パラパラとめくる作業ができないため)。

ただ、忙しいのと面倒なのがあってなかなか自炊できないというのもあって全部が全部というわけではないけれどもまぁある程度はできたかなと。

バイトを雇いたいという人がいる気持ちもわかる。

自炊した本を果たして読むのかという疑問がひとつあるけれど、結論としては

読む本は読むし読まない本は読まない。

紙の時とさほど事情は変わらない、ということみたいだ。ただ、PDFというかタブレットPCの制約上しおりはあった方が断然に読みやすいことが分かった。

目的地までのたどり着き方がぜんぜん違う。

なのでこれからは作ったPDFには必ず栞を入れようと思った次第。

2012年6月10日日曜日

雑多感

#1 診療マニュアル
半分は必要に迫られて、もう半分は趣味的に診療マニュアルを作った。

内容は総合内科・一般外科的なもの。以前の診療の中心であった救急をベースに現在の外来の中心である慢性疾患を取り入れたもの。

いわゆるレジデントマニュアル系の本が救急を主体にしているため、両者を取り入れた(外来、当直を週一くらいでする)本がなかったというのが一番の理由。

後は3年間の臨床経験をそろそろまとめてみようかというのも他の理由。

書いていくととりあえず今Wordで50ページ超。結構自分が曖昧に覚えていたことも多かったことに気づいた。

そもそも全然知らないや、ということも少なからずあった(肝炎とか)。バリバリやっていた頃とは若干治療の主流が変わってきているみたいだ。たかだか1年ちょっとなのに。

最終的には100ページくらいでひと通り揃った本を作りたいなとおもっているところ(出来れば出版も?)。

#2 Studying English
技師さんが英語を勉強しているという話を聞いた。

正直、何でいるの?必要なければ勉強しても無駄じゃない?と一瞬思ったが、「趣味」と考えれば別にいいのかとも思った。

自分が英語の勉強を始めたのもそもそも中学校からで試験に英語が出るからという程度。でもハマり始めてからはそんなの関係なしに四六時中やっていたような気がする。

今は英語の勉強と言うよりも英語で勉強と言ったところ。英語の本がなければ多分業務も結構厳しくなる。

ただ、必要上迫られて勉強しても、重要なところしかしようとしないからあまり身につかないのかもしれない。

だから、その技師さんみたいに「もしかしたら将来必要になるかもしれない」なかで趣味という形でまえもって勉強するのはある意味ベストなのかも。

Speed learningがどの程度効果があるのか(はっきり言って宣伝されている通りだと効果はないと思う)分からないけれど、少なくとも勉強をしているというのはゼロよりも大きな進歩のはず。