2013年3月3日日曜日

One-sixth.

#1 Two months have passed.
早いもので2ヶ月間が過ぎ去ってしまう。

ジャネーの法則というらしい。

今年4月から自分は卒後5年目になる。病理診断はまだまだ先が長いけど、いわゆる一般内科診療では落ち着いてきたところ。

認定医や専門医の資格は取っていないけど、でもまぁ一般内科、救急の領域では「患者さんを殺す」ことはなくなってきた(変な言い方だけど「患者さんを救えなくても、状況を(時にはoverに)判断して適切な場所へ送る」という意味)。

でもこの安定、というのは怖い。長い目で見るとゆるやかに下降するだけだから。

とりあえず内科・救急を軸にもう少し展開していく必要がありそう。

#2 Pathology Assistant.
アメリカではこういう制度があるらしい。細胞診スクリーナー(cytologist or CT)の組織版といったところなのかな。

実際アメリカでの役割は検体の写真撮りや解剖助手、生検の切り出し等とのこと。日本で技師さんがやっていることと被っているような、被っていないような。いくつかのサイトを見てみたけど、いまいちしっくり来なかった。

全く知らなかったけど、Pathology Assistant or PAを導入しよう、という動きは数年以上前からあるのはあるらしい。アメリカのPAはCTは全く関係ないのに対し、日本のPAはCTを前提とする、という案らしい(組織と細胞診はやっていることは結構違うのに敢えていっしょにする必要はあるのかと思ってしまう)。

病理以外の世界でもnurse practitioner or NPの導入が進めらているらしい。大分県立看護科大学ではflying気味でNP養成コースが開始されている。これはこれでいいんだけど、卒業生は日本では診療行為はできない。(ホームページも同様の旨が記載されている)

社会的認知を得ることが先、という判断らしい。巨視的に考えればそうなのかもしれないが、実際に入学した学生としては複雑な気もする。。。

個人的にはあまりに気にしないが、基本的には既得権益を侵害されると誰でも抵抗する。幸か不幸か、アメリカを追いかけている日本なので、数年後には導入される可能性が高い気がする(PA, NPともに)。

ただ、一般的にはできることが増えてくると、その分責任も増えてくる。これまで例えば看護師には技術の過失に対して裁判がかけられることが多かった。しかしこれからは判断に対しても裁判で問われる時代が来るのだろう。

#3 Diagnostic Pathology
他の臨床と比べて病理って特殊だなぁ、と思うのは基本的に卒後20年のベテランの先生がすることと、卒後4~5年目のビギナーがすることに本質的な違いがないこと。

解剖は入るし、切り出しもする。診断もする。もちろん質的な差は大きいけど。

臨床だったら、自分の実力に応じてカテは造影まで、PCIは助手からなんて決まっている。

もっと練習してあれをやらせてもらおう、ということになる(かもしれない)。

おととしあたりから若干拗ねてしまって、今自分で何かをしようという発想はあまりない。

ただ、自分の中であと2年、という期限を区切っているからその中でできることをしていく。

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