2012年1月6日金曜日

Psychiatry

たまたま本屋さんで「援助者必携 初めての精神科 第二版」という本を見つけて安かったので買って読んでみた。
#1 精神科患者は結構多い
自分は精神科は専門外と言うかそもそも診るつもりなんてない。

でも統合失調症は100人に1人と言われているし、それ以外の境界性パーソナリティ障害やうつ病といった病気を含めると「精神科」というレッテルを貼れる人は結構いると思う。

ただ、100人に1人のはずの統合失調症はそんなに出会わない。陽性症状はそんなに続かずに陰性症状が多くて、出会っても気付かないか、外に出る時点でselectionがかかって出会わないだけかもしれない。

前の病院でも精神科疾患で治療中の患者さんが内因性疾患を発症して搬送されることがしばしばあった。

#2 精神科は結構難しい
大体高齢者で認知症だったりするから「まぁ余裕でしょw」という感じだったが、たまに若い統合失調症の人が来ると全員で警戒モードに入ってた。

これも疾患に対する理解が浅かったせいだろう。認知症だって周辺症状を含めれば「余裕」なんて言えないし統合失調症だってきちんと内服してコントロールできていれば必ずしも暴れるとは限らない。

#3 札のついていない人をどうやって拾い上げるか
内科医として拾いあげるべき精神科疾患は私見ではうつ病と認知症(本当に私見ですいません)。うつ病は甲状腺機能低下症だったりと内科疾患の症状として現れることもあるため(といっても自分では甲状腺機能低下症で甲状腺ホルモンを補充してうつ病が治った、という経験がないけど)、鑑別の意味で重要。

プライマリーケアで治療をすることもあるらしいけれど、自殺予防などのノウハウやバックアップ体制を考えると自分だったら精神科を紹介する。

認知症については精神科というよりも神経内科、一般内科、精神科で診る感じ。一部のtreatable dementiaでなければ治療法がないので(治療する側からすれば間違いがないという点では)気が楽。家族の側からすれば長い道のりになるんだろうけれど。

#4 札の付けられない人をどうやって診るか
個人的に「専門家ではない人間」として問題なのが精神科疾患という札を付けられない人たち。

そもそも病気と正常の差は?と言われると結構難しく、例えば糖尿病なら血糖126mg/dlを基準にしている(ちなみに126をブドウ糖の分子量180で割ると0.7モル)。124じゃだめ?と言われてもうまく説明ができない(統計や診断が126で統一されているからダメ、とは言えるが)。

回りくどくなったけど、要は「個性なんだろうけれど、個性としてはちょっと強すぎる。かと言って(社会生活が破綻するほどではなくそれなりに何とか上手くやっているので)精神疾患とは言えない」人たちにどう対峙するかということ。

ひどく自分の考えに固執しこちらの勧めを全く聞かない人(でも病院にはやってくる)、陽気すぎてもう10分も話し続けているよ~という人、患者さんだけじゃなくて医療スタッフでもちょっとしたことですぐ怒鳴りつける医者や看護師。

精神科診療の延長線上でこういう人達への対処法を考えてみたら面白いかも。

#5 でも結局。。。
こんなことを言っていると「お前に対する対処法を教えてくれ」と言われそうだ。

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