2011年8月21日日曜日

Blueprint.

#1 Something is troubling.
だいぶ業務に慣れたけど、一人だけどうしても性格が合わないひとがいて、なんかモヤモヤした感じ。

まああまり詳しく話し過ぎるとなんだからぼかすけれど、なんか気が合わない。

という訳でその人のために毎週辞めたくなってくる。

確かにその人と同じ日には「仕事をしていない」けれど、こっちだって言い分がある。もちろん100%認められるかと言われればそういうわけではないけれど、「単なるわがまま」ではないと言い切る自信はある。

#2 Always ready for leave.
夜逃げの準備じゃないけれど、いつ仕事を辞めてもいいように考えてはいる。

もちろん大学院に入る準備をしたり色々したりはしているけれど、でも「辞めろ」と言われればすぐにでも辞表を提出してもいいかなと思えるくらいのそんな心境。本当に夜逃げを考えているひとは「夜逃げをします」なんて言わないもの(もっとも現代の社会で夜逃げが成立するかどうかはいまいち疑問だが…)。

ちなみにレジデントは一年ごとの契約だから、「次年度の契約をしません」と言ってもいいくらいでその場合はそのまま退職になる。

まあこれは最悪の状況だけど。

#3 Blueprint for next work.
ここからは若干仮想的な話。その前に自分の昔話。

もともと大学に入る前は神経内科がやりたかった(らしい、昔の記憶によれば)。アルツハイマー型認知症やパーキンソン病が投薬によって根治をしないまでも改善がみられる。現在は姑息的な治療と周辺症状の改善が主だけれども、遺伝子治療によって将来的にはアセチルコリンやドパミンがまた産生されるようになってQOLが改善し「完治」と呼べる日が来るかもしれない。

これは種も仕掛けもちゃんとあるマジックにも取れるけれど、本人や家族にすれば「奇跡」に違いない。そんな奇跡的な瞬間に関わることが出来ればどれだけ素晴らしいことだろうか、と。

というのが面接向けの話で実際は英語の先生になりたかったけど、まあまあ成績が良いのと医学部コンプレックスになりそうで医学部受験を志望しただけのこと。

そんなことを言うと、「全国で医者になりたくても医者になれない人に申し訳ないだろう!」と思うかもしれないが、自分の経験からすると「医者になりたくてなった人がいい医者になるとは限らない」と思う。

医学部入学の動機なんて所詮「子供の頃の夢」でプロ野球選手になりたいだとかケーキ屋さんになりたいとかそれと同じようなもの。もちろん本当にプロ野球選手になってしまう人もいるけれど、大抵は色々な出会いや経験を通して全く違う科にすすんだりするもの(まあ自分もそうだけど)。

みんながみんなそうとは言わないが、再受験をして医学部に入ってくる人の入学してからの素行を見るととても社会人をやっていたとは見えないような人がいる。

自分の経験とそういう人達を見てきたのを合わせて「医者になりたい」という人の言うことは話半分いや十分の一くらいに聞くようにしている。

#4 Blueprint for next work 2.
もともと自分は「なんでもやってみたい、出来れば全てやりたい」という内なる願望があるらしく、例えば大学受験の理科も物理と化学でよかったのに塾で生物を勉強したり、社会も政治経済を選択して塾で日本史、そして自分で倫理を勉強したり。日本史はほとんど身につかなかったけれど。

大学に入ってからも英語の単位は必要とされる単位数の倍取ったし、哲学からプログラミングまでなんでも出来ることはしてきた。

大学に入ったときに最初のオリエンテーションなんかで思ったのが「みんな専門科に分かれるんだ」という単純なこと。

考えてみれば当たり前なのかもしれないが、「全部やりたい」というのからはかなり遠ざかる。

別にドクターコトーを見たわけではないが、そんな時にふと思ったのが(大学受験の時にたまたま知った)プライマリケアというキーワード。

プライマリケアは何でもする、患者さんを全人的に診る。それがすごく魅力的に見えた。でもそれが「何にもできない」ことの言い換えであることを知ったのはずっと後だけれど。

その後産婦人科に流れたり、そのあとは病理に流れた。

#5 Blueprint for next work 3.
大学を卒業する時は病理医になる気満々だった。なぜ病理かというとたまたま実習先の病理医が格好良く見えたことと、病理は基本的にどの科の検体も「専門的な立場で」診断を下す。それが自分の「全部やりたい」という願望に近い科だと感じたから。

正直「患者さんのため」が最初に来るわけではないが、結果的に少しで貢献できればそれはそれでいいと思っていた。

そのために初期研修では敢えて病理のない救急主体の病院を選んだ。

研修医がかなり主体的に働いている病院で「人に指図されながら働くのが嫌な」自分の性格からすると格好の病院だったけど、最初は大変だった。

でも2年目くらいからは比較的余裕を持って診療できるようになり、一般診療に関しては自慢するわけではないけれど、開業医クラスのことはできる、という自負がある(もちろんそれは間違いだとは思うけれど)。

その病院の内科に残る選択肢もあったが、とある上司とどうしても折り合いが悪くて「無理」だったのと、色々考えだして途中で頭の中がパンクしたときに「いったい自分は何がやりたかったのだろうか」と考えたときに学生時代に病理というキーワードが思い浮かんで「やっぱり病理に行こう」という結論に至った。

しかも関東にしたのは「多分このタイミングを逃すと一生行かないから」で、自分のめんどくさがりやな性格からすると一生地元に残りそうな気がする。

本当に楽をするのならば初期研修を受けた病院か出身大学に戻ればいいはず。知り合いもたくさんいるし。

関東でたくさん知り合いを作るぞ!と意気込んできたものの、なんか意気消沈。

#6 Blueprint for next work 4.
前置きが長くなったけれど、ここからが仮想の話。

多分しばらくは外来や当直を続けることになるだろう。医者としては(出産子育て以外で)経歴に穴が空くことが一番問題なのでとりあえずつなぎの仕事をする。具体的には外来をやっている病院にお願いして常勤にしてもらうことだろう。

そしてそこからの計画を立てる。

多分自分が臨床をやるんだったら内科医だと思う。みんなそう言っているし。

ただ、カテやカメラをするかと言われると…という感じ。かといって神経内科って感じでもないし。多分総合内科とか膠原病とかをやっているかもしれない。

うん、膠原病・アレルギー内科かな。

前置きが長くて結論は短いけれど。

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