2008年3月25日火曜日

Pathology

そういえば、医療用語で患者さんが分からないものをピックアップしたリストが話題になったが、その中に病理も含まれていた。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080306-OYT8T00445.htm

病理の先生曰く「病理診断科が標榜科として認められれば認知度も上がるだろう、でもその分外来をやったり新しい仕事も増えるけどね」と(これはほぼ確実らしい)。

そうでなくとも「診療行為に関連した死亡の死因究明制度」ができたら忙しくなるかもしれないとも。

それはさておき

低分化型腺癌と言われて分からない、というのはreasonableの反応だけれども、合併症や病理が分からない、というのは(今でこそ言えるのだが)少し問題があるような気もする。

なぜならば合併症、病理、予後、化学療法、などの単語はこれ自体を理解することが目的というよりも、これらを使って理解する、という印象があるから。

低分化型腺癌ならば
腺構造をもった上皮性腫瘍で腺構造が不明瞭であり、悪性度の高いもの。転移をしていることもある。

などと言える。でも腺って何ですか、上皮性腫瘍ってどういうことですか、悪性度が高い、ということはどういうことなんですか?などと言われると参ってしまうかもしれない(もっともちょっと前までは自分もそんな感じだったのだが…)。


でも考えようによってはいかに相手にわかるようにtranslateするか、というchallengingな仕事でもある。またintuitiveでsimplifiedされたconceptを(ちょっとやりすぎた)持っておくのは意義のあることかもしれない。

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