2009年3月1日日曜日

雑多感

強姦被告、GPS携帯で居場所通知誓約…情状認め猶予刑に
これは新しいと思うのだけれども、「ああ、携帯なくした・忘れた…」といいつつGPSがあるから安心と思っている被害女性に近づくこともあり得るかもしれない。

体の中にGPSを埋め込むと言うのなら話は別だけれども、これでは全く意味のないどころか自分の居場所をカモフラージュできる分厄介。

「103回は、今までと、全然違いました」


終わった試験に対してああだ、こうだいうのはもうこれくらいにしておこうと思うけど、それにしてもここまで来るとなんかある種の「やり過ぎ」みたいなものを感じる。

この先生は三重大学の医学教育を専門にしている先生なんだけど、チュートリアル教育の信奉者。もちろんチュートリアル教育が本当にいいものなのか悪いものなのかよく分からない。それはさておいて、なんかほぼ全ての記事が「結果ありき」で書かれている。その結果というのは今回のエントリから抽出すれば大体次のようなもの。
臨床実習において、医師がやっていることをみて、なぜ、そうするのか、どうしてそうなるのか、何を考えているのか、と、問題意識をもって、積極的に学ぶことが大事と言うことですね。(中略)臨床現場で学ぶというのは、実は、鋭い観察力、深い洞察力、そして的確な思考力が必要です。もちろん、そのためには、正確な医学知識も欠かせません。同じ診療場面を経験しても、個々の学生の持つ学力によって、自ずから、感じられるものも、得られるものも違ってくる、そういうもののようです。ということから、臨床実習を受けながら、学生同士で、あれこれと、討論をして、意見交換、情報共有をしていくプロセスが大事かもしれません。
言っていることは全くをもって正しい。でもあまりに正し過ぎて時に現実と乖離しているようなこともある気がする。

もちろん理想を言って何が悪い?これは自分のブログで自分の意見を発信して何が悪い?と言われるかもしれないし、それはその通り。でも正体が完全にバレている・自分の大学の教育状況の紹介と主張を関連づけた記事を書いていて「個人の意見です」というのはさすがに無理がある気がする。誰だって「三重大学はこういう方針なんだぁ」と思う。

多分この先生はminimum requirementとmaximum requirementを分けていない。教育は期待をするものであるからかもしれないけれども。

もし後輩がこんなことを言っていたら多分
君、医者向いていないかもよ。
と言っているかもしれない。今回は相手が臨床医、こっちは国試結果待ちのニートなので何も言える立場にないが。


ふるさと枠入試・地域医療について

朝まで生テレビで医療崩壊が取り上げられたらしい。見てないけど。

どんな内容だったの?と聞きつつ、そこから始まって僻地医療はどうやったら人が来てもらえるかという話になった。
  • 金を積む(オーソドックス)
  • ふるさと枠入試(簡単言うと各大学特別枠で入試を行い、奨学金漬けにして将来僻地で勤務←自治医大っぽい)
  • 自治医大の定員↑か自治医大のような大学をもう一つ作る
個人的にふるさと枠入試というのは気に入らない。同級生の中に「ふるさと」というラベルが貼られてその人たちは将来が制限されている。

ふるさと枠の人員だけで果たして僻地の医者が確保されるのか?
もし同級生の中に「あいつらが僻地に行くから」と思うと(潜在的に)「なんでちゃんと正規で受かったのに僻地へ行かなくちゃいけないんだよ!」と思う人が出てくるかもしれない。そのせいでますます僻地医療が崩壊するかもしれない。
というと、「それはないと思う」と反論された。僻地に行きたいと思った人は奨学金など関係無しに僻地に行くと。

反論に対する反論をあげると、医学部に入学した人の中で「成績が良かったからなんとなく」とか「食いっぱぐれがないから」などで医学部を選ぶ人や「医学部コンプレックス」の人は結構いると思う。そういう人たちが「なんとなく僻地は嫌だ」とか「僻地コンプレックス」になっているのではと思う。

現に、自分の学年でも僻地医療の重要性を説く人はたくさんいるけれども「僻地医療を担いたい」と言う人はほとんどいない。 みんな誰かやってくれるんじゃないかと思っているし、自分もそう。

そういう前提のもとふるさと枠を導入したら全体の中で「あいつらは僻地」vs「それ以外」という構図が出来上がって「それ以外」の人たちはもう都会に行くしかないからますます僻地医療が厳しくなる…?

医学生ってなんだかんだ言って全体として見たとき横並びの性格があるから「それ以外に」追随する人も結構出そう。

まあまだふるさと枠が出来て間もないし、それが意味が出てくるのは卒業生が出てからでその時はまだ状況が変わるかもしれないからどうなるかまた分からないけど。

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