#1 Burn out.
いわゆる燃え尽き症候群。前の職場で仕事を辞めていく人の理由は大体次に分けられる。
1. 転職:もっといい就職先が見つかった、実家に戻る、もっと楽な職場に行く
2. 結婚・出産:いわゆる家庭に入る
3. なにもしない:いわゆるNEETや派遣で働く人達
4. 療養:うつ病?から持病の悪化など。病院スタッフも所詮は人なので悪くなる
これらの中で1≒3>2>>4という感じ(統計を取っているわけではないので分からないけど大まかな順番は変わらないと思う)。
3の人の行き先を若干心配する。真面目な仕事をしようとしたときにブランクの期間は大抵よくは思われない(女性の場合は結婚・出産は例外だけど)。
3の人はおそらく忙しく仕事をしすぎて燃え尽きて何もやる気が無くなってしまったのだろう。話を聞くとこの病院で5年以上働いたベテランの人と1年ちょっと働いた新人卒くらいの人がほとんど。長いか短いかで中くらいはあまりいない気がする。
#2 Stop the fire before burning out.
燃え尽き症候群という言葉が出来ているくらいだから燃え尽きを全て無くせというのは無理な話。でも火が出ていれば炭になる前に水を投入するくらいのことは出来るはず。
ただ、一度燃え出すと燃やしているのか勝手に燃え出して止められなくなりススになっている状態なのかを判断するのは難しい。
#3 How about me?
自分はというと多分今年の12月ごろからburn outになったと思う。さすがに仕事をやめようとは思わなかったけど、救急対応(前の病院ではこれを「罰ゲーム」といった)をするのが非常に億劫になった。
なぜ罰ゲームかというと「別に絶対に救急対応をしなくてもいいから」。仕事なんだけど、救急対応にノルマがあるわけじゃない。行かなくてもちょっと小言を言われるだけ。にもかかわらず変なのを引いてしまったら本来の仕事・研修に支障が出てしまう。
上級医が一人も救急対応に来ないことはしょっちゅうある。入院・帰宅の判断をするときは必ず上級医にコンサルトをする必要があってそれは各科。各科の先生も忙しいから「それうちの科じゃない」とかたらい回しを食らって2-3回電話をすることはざら。しかも電話で主訴からずらずらと話をしなくちゃいけないからかなりめんどくさい。
逆説的かもしれないけれども、軽症であればあるほど、帰宅可能であればあるほど面倒。重症の場合はどの科が大体はっきりしていることが多く必ずどこかで入院を持ってもらわないといけないのでこちらとしてもコンサルトしやすい。原因不明の意識障害なんかは内科が取ってくれる。
どれだけ自分が頑張っても評価されない状況が続いた。
これも逆説的かもしれないけれども、知識や経験が身につくに連れてやる気が失せてきた。1年目と違って2年目になると「これは〇〇で入院の必要がある」とか「△△でシーネで巻いて明日整形外来でよいだろう」などの判断がつくのだけれども、それでもコンサルトしないといけいない。自分の診断も(正診ではなく救急外来の趣旨に則った診断として)大きく外すことはなくなった。
がむしゃらにやってきた時期とは違ってルールを意識した診療になると非常にやりにくくなる(まあ今はもう研修明けだからいいんだけど)。
そんなこんなで1~3月は仕事をするけど、頑張らないということになった。
さて4月からはどうなるか。
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