この前外来をやっているときに健診で「心電図異常」を指摘されたといってやってきた。
(こういうのは循環器内科に行って欲しいんだけどなぁ…)
で、話を聞いて結果用紙を見せてもらうと、不完全右脚ブロック。年齢もたしか若かったと思う。
毎年言われていてでも自分では症状がないから無視していたんだけれど、しつこいから受診したとのこと。
というわけで一応比較のために心電図をもう一度取る(他にも不整脈があったらねということで)。まあ若いしまず要らないんだけど「精査を」と言われてきているから「心エコーもやってみますか?」というと「はい」というので一緒にオーダー。
結果は普通。ただ、「右脚ブロックって何なんですか?なんか怖そうな名前なんですけど。。。」と言われて、それはね、と説明しようと思った時、ふと「なんだっけ?」と思ってしまった。
基本的に脚ブロックはあまり見ていない(本当は見ないといけないんだけれども)。ずっと前からある脚ブロックが結果として現れる異常は多分どこかで指摘されているはずだし、新しく出てきた脚ブロックは心筋梗塞などを疑わせる。
もっと言うと、心電図の(自分が考える)正しい読み方は常に前にとったものと比較することでその限りにおいては脚ブロックにあまり目がいかないのだ(レントゲンでも何でもそうなんだけど、以前行った検査があれば必ず比較しなくてはいけないし、比較することで所見が仮に読めなかったとしてもその人にとって正常か異常かのおおまかな判断はつくはず)。
「あぁ、そうだった」と思いだして洞房結節から房室結節、ヒス束、心筋への伝導を説明してここの導線が切れて、回り道をするから伝導刺激が思っていたより遅く到着すること、それを心電図が拾っていること、エコーでは弁や心筋に異常が見られないため問題ないこと、これからも多分異常を言われると思うが「不完全右脚ブロック」に関して検査をしたと言えば良いことを伝えた。
多分途中から「はぁ」みたいな感じになっていたが、なんで右脚ブロックになるのかと言われたら自分もよくわからない。。。
2 件のコメント:
年齢が若いなら先天性とかじゃないかな?
こんなこと書くと方々から反論されそうだけど。。。
>Artero
まぁ先天的だろうね。ただ、yearnoteに「基礎疾患のない不完全右脚ブロック」の原因が載っていなかったのが不思議。Wikipediaにも原因が不明と書いてあるしねぇ。まあなんともないことは十分わかっているんだけれど。
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