2011年7月23日土曜日

Memorandum media.

# take notes.
新しいことを(真面目に)するときは基本的にその経験者の人の動作、する順序、その人の言う事を全てメモする。一見関係なさそうなことでも紙に書き写す。それが難しい環境でも後で覚えておいたことを書き出し、知らなかったことは教科書を見て知識を補強する。

というのがまあ理想的なんだろうけれど、なかなかそこまでは辿りつかない。

紙という媒体もパソコンという媒体も一長一短あってどちらもなかなか本来の理想とするメモの取り方には到達していないような気がする。

紙:どこでもすぐ取り出せて、その気になればそこら辺のコピー用紙でもメモできる。白い紙ならどういうふうに書いてもよい。しかし注意して作らないとまとまりがなくなるし、でもまとまりを意識しだすと紙の良さが半減する。
パソコン:データの保存性、(パソコンを目の前にしてかつ文章を書くときに限って言えば)入力や編集が非常に簡単。一度保存したデータは紙に出力したりiPod touchに入れて持ち運んだりと自由自在。

病理診断の研修を始めて、色々メモしたけれどもあまり見返す機会がないのは紙とパソコンをごちゃごちゃにして使っていたからだと思う。

あまり言われていないけれども、ちゃんと紙とパソコンを使い分ければ非常に有用なツールになると思う。

具体的に言うと
紙:Experience basedなもの。この症例では●●の所見に注意すること。△△と□□の鑑別ポイントは○○とか。もっと具体的には前立腺癌で管腔内に石灰化があればそれは癌ではないとか、脈管浸潤を見逃したけれど、脈管浸潤はそもそも腫瘍の近くで探すべきとか。
パソコン:診断基準、進行度分類、グレーディング、診断テンプレート。よく参照するけれど、取扱規約の本(=紙)だとさがすのが面倒なもの。全てを入れるのは実際不可能なのでとりあえず自分が複数回以上診断したものについては大まかな診断基準などを入れるようにしている。診断テンプレートはあったらいいなぁと思うけれど、他の人の作ったテンプレートはなかなか使いづらいので他の人の診断や自分の診断書の修正、本で読んだ知識を参考にしつつ自分のものを作成中。

ぼそっと他の先生が言ったことをパソコンに書くのは現実的ではないし、iPod touchもそういうふうには作られてはいないと思う。

#2 So...
メモに限らず一般的に一言で言えば「決まって変わらないものはパソコン、変わりうるもの、あやふやなものは紙」がいいということになるのだろう。例えば地図や旅行の日程なんかはWordで書いてPDFに変換してiTunesからiPod touchへ転送する。それをiBookで見るというふうにしている。一枚の紙だとなくなりやすいしそれを編集することもない。

一方で例えば完成途中の計画表なんかは紙のほうがいいと思う。あれやこれやと変わる可能性があるものを例えばWordで保持しておいてその都度編集するのためには常にパソコンがonの状態が必要。

個人的には折衷案みたいにパソコンで編集して途中の記録をプリントアウトしてそれに書き加えて再度手打ちで反映させるというやり方をしている。

一見めんどくさそうだが、こういうのは実際の手間というよりも「とっつきやすさ」というのが重要で、結局それらを天秤にかけた結果なんだと思う。

0 件のコメント: