2011年7月14日木曜日

Work done.

#1 Task management
先日上司から「スピードアップを!」というメモ書きが。(そして責任をもつということばも…)

標本がたくさん溜まって天井まで行きそうだったからで(20枚は超えていたと思われる)、それが問題だったらしい。

たしかにそうなんだけど、この前は別の先生に標本は少しは貯めたほうが良いとか、標本は初めのうちはじっくり見たほうがいいなんて言われてそれを真に受けて、じっくり見ていた。

じっくり見るというのは具体的には前立腺癌があったとして、まず自分の持っているアンチョコ本の前立腺の箇所を見る。その後Ackermanの前立腺癌該当箇所を見る。その後前立腺癌取扱規約を見る。その後標本を見る。さらに前立腺癌取扱い規約を見ながら診断をつけていく。そして出来た診断は一日おいて翌日もう一度見なおして上級医に提出。そして後日フィードバックを受けてさらに別の上級医に提出。

そりゃさすがに時間がかかるわと思ってはいたのだが、なんせこんなペースでも今の自分の仕事量なら回ってしまうので特に気をかけなかった。

でも最近はちょっと標本数が多くなってきたので(あとは偶然標本が重なったこと)、それでちょっと見た目が派手に見えてこのようになった。

というわけでその日から文字通りスピードアップして、帰ってきた標本は原則当日、遅くとも翌日までに出すと決めた(結論から言うとどうせ分からないものは何時間かけても分からないから)。

#2 Honne and Tatemae
本音と建前はそれに相当する英語の表現はなくどうやら意訳的になるらしい。

上司は、多分「研修医」という名目上建前としては「最初だからゆっくりじっくり教科書を見ながら標本を見るべき。」なんていうのかもしれない。でも本音は「早く標本を見ろ」ということか。

比較的今の職場は本音が出しやすい雰囲気(100%とは言わないが)だが、本音を言いたいときはそこそこある(大体一回も見たことない、疾患概念すらあやふやな病気の標本を自力で診断できっこないんだから一緒に見てほしい、など)。

初期研修医の時に訳もわからず救急車の対応に行かされて何も出来ないままオロオロとする。結局誰も特に教えてくれないまま終わる。病院側の建前としては「場数を踏んでこい」ということ。それ自体は間違っていないけれど、こちら側の本音としては「何も分からないまま場数を踏んでも意味が無い。効率よく教えて欲しい。」

そんな思いをさせたくなかったから自分の後輩が出来たときには細かいことでもなるべく色々教えてあげるようにした。多少濃淡はあったかもしれないけれど。

#3 English Writing
今度の学会で発表することになったらしく(多分用意された原稿をそのまま読む仕事だと思われる)、そのための原稿の準備中。英語で発表するそうなのでまずは英語で抄録を書いている。

何年間かブランクがあったにせよ、意外とすんなり書けるもんだなと。でも上司曰く「論文の英語と英作文は違う」とのこと。

どう違うか見せてもらおうか。

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